広瀬隆氏&明石昇二郎 刑事告発 記者会見の中から PART1

はじめまして広瀬です

明石さんと私が今回の福島原発事故につきまして
二つの刑事告発をしました

告発の詳細についてはのちほど明石さんから詳しく
手順等、今どういう状況にあるのかお話しいただきますが

わたしの方からですね
刑事告発という事はそもそも、
私達はこれは犯罪であるという事を断定して行った行為ですので
その根拠をですね。
ここにお集まりの皆さんはご存知と思いますけれど
事故の7月15日現在の深刻さの現状の話しをします

わたしは今月の2日と3日
福島のいわき市福島市郡山市で「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の方々にまねかれまして
講演会というか、放射能の学習会をしました

そこで。わたしも今まで口に出さなかったことをお話ししてきたんですが
それは何故かというと、ご存知かもしれませんが
福島県民が非常に危険な状態で放置されて
そこに、わたしにいわせれば、縛り付けられているような状態で
いったい誰が縛り付けられたかが今日の告発の最大なポイントになります
それからもちろん、事故を起こして放射能を放出させた責任者
東電をはじめですね。そういう人たちについてのことで

皆さんご存じのとおり3月11日に大地震が起こって
事故がその日から始まりまして
その20日から長崎大学の山下俊一なる人物を
放射線健康リスク管理アドバイザーに迎えて、
翌日から安全宣言のキャンペーンを始めて
4月に入りまして広島大学の神谷研二
長崎大学の高村 昇も同じアドバイザーになって
この3人が揃って「100ミリシーベルト以下であれば安全だ」と繰り返して
児童の被ばくを強要させてきた

このことで、全国から彼らは批判を浴びているんですけれど
「それは犯罪ではないんだろうか」ということをはっきりさせたいんです

それは、この被ばくの問題は多くの方がご存じなんです
まず、基本的なことを言いますと
福島県内の公式な調査によると、調査対象になった小中学校の75%。
つまり、4校に3校がいわゆる「放射線管理区域」
これは、原発内の労働者が働く条件であって
そこに子どもがいると言う事を安全であると論じて
30万人の子ども達、児童、学童たちが福島県内で今生活していること自体が
私にとって信じられない程、異常な危険な状態な訳です

というのは、放射線業務従事者と呼ばれる人たちは
保安員の公表した数値で、2008年度の一覧表が出ています
北海道泊原発から九州玄海原発まで全部出ていますが
これをトリミングして拡大するとこうなります
これは、今安全だ安全だと言っている20ミリシーベルト大丈夫であると言っている
その20ミリシーベルトを超える人はこの、非常に危険な労働者の中で0なんですね

で、殆どの人がここにあるように5ミリシーベルト以下なんです

翌2009年度でも5ミリシーベルトが圧倒的に、94%を占めて
20ミリシーベルト以上は0%とかいてあるとおり、いない。

ところが、山下達はこの「20ミリシーベルトで子どもたちは大丈夫」であるということを
ずーっと福島県内講演して歩いてまわっている
そのためにお母さんたちお父さんたちは、ともかく安全というよりは、安心したいものですから
彼らの言葉を信じて、今もって学童疎開はしないという状態が続いているわけです

これは、非常に深刻な被ばくを今、強要しているわけです

というのは今言ったように
原発労働者、白血病の労災基準の認定が、もう、年間5ミリシーベルト
つまり、5ミリで白血病になるという事を国が認めているわけですね

しかも、この福島県内の子ども達は
12日に1号機が爆発して以来大量の放射能が出ました
それは後から説明しますが

立て続けに4機が爆発を起こしたとてつもない量の放射能が出た時
避難させられる訳でもない、ヨウド剤飲まされるでもなく。ですね
大変な被ばくをした。
そういうのもこの数値に入っていないという状況なんです

その後5月の下旬になりまして
被ばく量を 全国から非難されて年間1ミリシーベルト以下にするということを
ま、「目標にする」と言ったんですが
私に言わせればそんなのあんまり意味のないことで
汚染状態は何も変わっていないんですね

ですからわたしも孫を西日本に避難させた人間で
私自身は東京ですけれど、
けれど、この福島県内の子ども達の事を考えると心配でなりません
もう、一刻も早くですね。
特に若い女性も含めまして県内から非難しなければいけないということを訴えてきました
一般にですね、津波が来たら高台に逃げろとみんないうわけですが
今、そういう事を誰も言わない状態で子どもたちがあそこに生活しているという


                                続く